circle Image Processing I

色や質感など本物と同じに再現する

以前に比べれば大分その再現力の差は縮まってはきましたが、それでも今なお多くのシーンで、例えばモニタと出力のイメージが合わない、本物と同じ質感や雰囲気、色味が再現できないなどの課題があります。
しかしそれはある意味においては当たり前のことで、布や金属などにある特製を、はたまた自然の産物など例を挙げればキリがありませんが、そんな大いなるコンテンツをモニタや紙に打ち出すわけです。
しかも、今は出力の幅も広がり単なる紙媒体だけに留まりません。人の欲望や探究心は無限大で、次から次へと表現方法も再生力もアップしています。

一般的な写真表現では到達できない質感、リアリティーを表現するためには、通常のカラー情報に加え、質感特性として、表面凹凸と光の入射角度に応じ変化する変角反射特性の取得・再現が必須となります。
弊社ではこの質感特性を独自の情報“α”として数値化、画像のデジタル化に成功しました。
これによって、今まで再現が困難だった金箔やサテン刺繍、ベルベット等の質感とリアリティーの実現に迫り、表現域の拡大が可能になりました。厚みある絵画や柔らかなファブリック独特の質感なども、弊社の技術を使うことによって、新たな世界を開くことができます。

また文化財の複製レベルの色合わせ、つまり超高精度なカラーマッチングを追求するとなると、撮影データの出力や色味の確認が何度も必要になります。でもそれを繰り返すと、非常に時間がかかるばかりか、オリジナルの文化財の退色を助長しかねません。このように文化財への負荷を減らすためにも短時間に色合わせを完了しなければなりませんが、短時間での作業をいっそう難しくするのが撮影環境です。必ずしも撮影に適した環境が整っている場所ばかりではなく、ごく普通の電灯下で撮影しなければならないことが多々あります。 そこで弊社では、異なる撮影環境でも高精度に色を合わせる照明補正技術によって、短時間に高精度なカラーマッチングを実現しています。

これからその技術が活かされるシーン

  • ●プリンタにおける質感再現
  • ●デジタルテキスタイルの画像処理
  • ●質感再現のための撮像技術
  • ●ファッション業界

など