circle Profile

Takeshi Makita line 蒔田 剛

静岡県藤枝市出身。1978年静岡県立藤枝東高等学校卒業後、
1985年千葉大学大学院工学研究科 修士課程修了後、
同年キヤノン株式会社入社、同社カメラ技術開発センター配属。
以来、ノンインパクトプリンタ、デジタルカメラの画像処理開発に従事。
この間一貫して、銀塩写真の画質解析をベースに写真画質実現のデジタル画像処理の開発を手がけ、デジタルカメラやプリンタの高画質化に寄与、
商品化を行ってきた。

2012年画像技術開発センター所長。
また高画質化技術を応用し、日本画の高精細デジタル複製「綴プロジェクト」の技術チーフを担当、「風神雷神図屏風」に代表される国宝日本画の修復・保存を実現。加えて読売新聞社「紡プロジェクト」、
東京国立博物館「ぶんかつ共同研究プロジェクト」も担当した。
ほか趣味の天文を活かし、国際天文プロジェクト「ProjectDragonfly」に
従事するなど、社会貢献を通じてキヤノンブランドのイメージ向上に努める
とともに、未来に繋がる文化・産業の発展に尽力している。
これらの銀塩写真画質解析とデジタルデバイス高画質化の研究および商品化に関わる経験が認められ、2022年に日本写真学会からフェローの称号を授与。
キヤノン退社後、OPPO日本研究所・技術顧問として契約、22年クリエイト分野との協働プロデュース会社を設立、現在に至る。

主な業績

1999年 キヤノン初の写真プリンタBJF-850開発
2002年 キヤノン全社のカラー画質評価・設計環境チーフ
カラーテクニカルセンターを設立 https://global.canon/ja/technology/iqq-evaluation-2022.html
2005年 EOSピクチャースタイル カラーエンジン開発
2005年 デジタルカメラ初の天文カメラ EOS 20Da開発
2005年 天体写真展「宇宙へ」開催
2012年 キヤノン シネマ・3D設計環境チーフ
カラーテクニカルセンター2を設立
2015年 国際天文プロジェクト「Project Dragonfly」に従事 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000721.000013980.html
2017年 「びょうぶとあそぶ」開催 東京国立博物館
2019年 綴プロジェクト 「第8回ものづくり日本大賞」受賞
2021年 「風神雷神図屏風」高精細複製画を京都建仁寺に寄贈 https://global.canon/ja/tsuzuri/

発表論文・解説記事

執筆書
1 デジタルハードコピー技術 (共立出版) 
2 新電子写真技術の基礎と応用 (コロナ社)  など。